【コスパレバーレス】Flatbox ボタン改造 その2 アクチュエーションポイント調整
前回の改造と使用感
前回のブログで、購入したFlatboxを開封して、分解、ボタンのストローク調整を行なってみた。
Kailhのロープロファイルキースイッチ ピンク軸の軽い押圧の使用感は良く、ストロークを短くする事で、さらに使いやすくなった。
そして、数日使用して、1.2mm厚のスペーサーは、少し攻め過ぎたようで、たまにボタンが押せていない事があったため1.0mm厚に変更することで安定して反応する様になった。
これにより、改造後は以下のような性能になっている。
ストロークは、3.0mm → 2.0mm
アクチュエーションポイントは、1.5mm (変わらず)
ちなみに、オリジナルから数値には、許容誤差±0.5mmとなっており、個体差によっては前回の改造も、今回の改造も機能しないことがある。。
アクチュエーションポイントの改造
その後、約1ヶ月使用していく中で、やはりアクチュエーションポイントも短くしたいと思うことが増えた。
・同時押しがズレることが度々あり、アクチュエーションポイントを短くすれば改善するのでは?
・底のスペーサーによるストローク調整は1mmが限界なので、アクチュエーションポイントを短くして、さらにストロークを短くしたい
正直、そんな詰めたプレイをしている訳でも無いので、そんな微調整してもと思ったが、やはり単純に短くした時の使用感が気になった。
試行錯誤
前回のストローク調整では、下にスペーサーを置くだけだったので、加工自体は簡単だった。
しかし、アクチュエーションポイントの調整には、ボタンが持ち上がらないようにする必要があり、そのためには、
ここを加工すれば良いと思ったが、幅が2mm、奥行きが1mmに満たないような部分だったため苦労することに。
最初は、3Dプリンタで小さい直方体を使ってみたが、できたものは小さすぎて形にならず…
ケース側に細工ができないかと思ったが、なかなか良いアイディアは思い浮かばず…
今回の改造内容
そんな中目に入ってきたのがBONDIC。
要は接着剤で、BONDICの液体を接着面につけて、付属の紫外線ライトを当てると数秒で固まるというもの。
液体の粘度も適度にあるため、盛って固めてを繰り返せば、いろいろな形状に成形できる。
使えそうだなと思ったが、1mm程度の所に上手く成形できるか不安があり、すぐに買えなかった。
でも他に良いやり方も思い浮かばず、キースイッチ目当てで買ったキーボードがあるから失敗してもリカバリー出来ると思い、買って試してみることにした。
そして、上の写真だと透明なプラスチックの凹みの部分にBONDICの液体を盛って固めるという加工を行った。
それにより、ピンクの軸部分の赤丸をつけた出っ張りがひっかかり上に持ちあがらなくなる。
液体が少ないとあまり効果が無く、多いと軸が入らなくなる、そして均一にするのはとても難しい。
改造結果
結果から言うと、めちゃくちゃ良かった。
ボタンの操作性も自分でも分かるくらい良くなったし、そこまでこだわらなければ加工も簡単(コツを掴めば)。
BONDICの液体を固めても透明なため分かり辛いが、ひとつ前と見比べてみれば、溝の部分が埋まっているのが分かると思う。
やはり、全ボタン合計12個やってみて均一にするのは難しかった、コンマ数mmだけどボタンごとに微妙に凸凹したり、ボタンが若干傾いたりした。
気になる人には致命的な気がするが、使ってみて自分はまったく気にならなかったのでOK 笑
時間はかかるが、多めに盛って、ヤスリで削ってあげれば、綺麗に仕上げることは出来そう。
おおよそだが、0.8mmほどはアクチュエーションポイントを短く出来たと思う。
そして、十字キーボタンについては、下のスペーサーをゴムのOリングに変えた。十字キーボタンは、押し続けて操作することが多いのでゴムの方が安定するのではと思ったから変えてみた。
厚さ自体は、1mmと自作のスペーサーと変わらないが、押したときの感覚が大きく変わり、ゴムの場合は、押した時に少し柔らかさを感じる。これは好き嫌いが分かれそうだと思った。
これにより、改造その2の後は以下のような性能になっている。
ストロークは、3.0mm → 1.2mm
アクチュエーションポイントは、1.5mm → 0.7mm
正直、軽くボタンに指を置いただけで暴発する仕様になった。
改造後の使用感
改造後、1週間以上使用してみたが、自分でも分かるレベルで使いやすくなった。
自分は、スト6でジェイミーを使用しているが、天晴脚 → 9中P → 無影蹴というのが中々忙しいコマンドで成功率がとても上がった。
初心者‐中級者でも十分にボタン改造の恩恵を感じられるんだなと思い、やって良かったなと思った。
暴発に関しては、正直起きる。
OD必殺技になってしまったり、逆方向も入れてしまってガード外れたり、押してないつもりでも他のボタンにつられて指が触れたりしたら反応してしまう時がある。
ただ、慣れれば問題なさそうなレベルだと思う。そして、それ以上にメリットが大きい。
あと心配な点は耐久性。繰り返し使用していくうちに摩耗などで、埋めた部分がもとに戻っていく可能性がありそう。これについては、使いながら確認していきたい。
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