【自作HITBOX】コンパクトなHITBOXが欲しい – 完成版
いろいろなHITBOX
純正のHit Boxが、TGS(東京ゲームショウ)で話題になったのが2012年。
そこから、10年を経た2022年現在、レバーレスアケコンの知名度・使用者は増加している。
そして、製品として出ているものから、個人で制作して販売しているものまで、レバーレスアケコンも多くの種類が出てきている。
Snack Box Micro – Junkfood Custom Arcades (junkfoodarcades.com)
PUNK WORKSHOP(@d3qnew)さん / Twitter
魔王の引き出しさんのページにて、その他たくさんのレバーレスアケコンを紹介してくれている。
【解説】初めてのHitbox/ヒットボックスの選び方 : 魔王の引き出し (ldblog.jp)
コンパクトで軽い自作アケコンが欲しい
レバーアケコンの場合、レバーにそれなりの力がかかるため、アケコン本体側もある程度の大きさと重さがないと安定したレバー操作ができないが、レバーレスの場合は、ボタン操作のみのためそれほど力が加わらないため、コンパクトで軽量であっても、それほど問題にはならない。
前回作成した自作HITBOXは、カインズで売られている「Kumimoku スキットハーフ LLサイズ」をベースに天板を3Dプリンタで作成した。そのため、サイズは、幅35cm、奥行き28㎝、高さ8cmで、重量が1kgを超えており、持ち運びには向いていなかった。
Sanck BoxやPUNK WORKSHOPのレバーレスは、とてもコンパクトになっている。
Snack Box Microは、幅25.4cm、奥行き12.7㎝、高さ1.27cm。
PUNK WORKSHOPのものは、幅29.8cm、奥行き17.8㎝、高さ 手前1.9cm 奥2.7cm。
同じくらいのサイズ感の筐体にしたい!
Snack Box MicroとPUNK WORKSHOPを参考にモデリング
ということで、Snack BoxとPUNK WORKSHOPを参考にモデリングをすること約5時間。
サイズは、幅32cm、奥行き19.5㎝、高さ 手前3.7cm 奥4.2cm。
ロープロファイルじゃない通常のボタンの使用、上下左右ボタン側を斜めにする機構もあり、このサイズが限界だった。
参考にしたポイント
・小さなオプションボタン
・磁石による開閉
・天板を前傾させる
前回の自作から引き継いだポイント
・上下左右側を傾けられるようにした
・記録(左ボタンの横)・リプレイボタン(パンチボタンの上)を近くに配置
・パンチ・キックボタンを5x2で配置
左右で分割しているのは、使用してる3Dプリンタ(Ender 3 Pro)のプリントサイズ制限に対応するため。
エコなプリントと組み立て
早速、作成した3Dモデルを印刷したいところだが、スライスソフトのUltimaker Curaを使って、標準品質で印刷用のファイルを作成してみると、総印刷時間が52時間50分、総フィラメント量が417gとなった。
印刷時間を減らして、フィラメント量も減らしたエコなプリントをするために、下記の設定を変更。
Shell/Wall Line Count: 1 <- 2
Shell/Top Layers: 2 <- 4
Shell/Bottom Layers: 3 <- 4
Infill/Infill Density: 15%
変更後は、総印刷時間が35時間53分、総フィラメント量が281gとなり、時間・フィラメント量ともに-33%減らすことができた。上面、下面、壁すべてを薄くしているため、印刷品質は良いとは言えない、Infillのラインも透けて見える。自分用なので、実用上問題なければ良い。
さて、プリントしたパーツを組み立てていく、
まずは、印刷下面に少しでるバリを削る。
天板をマグネットで固定するために、マグネットを埋め込んで、グルーガンで固定する。
マグネットは、100円ショップのSeriaで様々なサイズの強力なネオジム磁石を売っている。
スタートボタンやオプションボタンは、小さなタクトスイッチを使用する。
小さなベースを3Dプリンタで作成してグルーガンで固定し、JST XHコネクタを半田付けしてグルーガンで補強した。電子部品は秋月電子通商さんが、コスパが高くお勧め。
ボタンとの接続には一工夫、アケコンの高さを減らすために、線を横に出せるようにコンタクト部分をカットして半田付け。(2度はやりたくない、次は部品を探そう!)
配線が完了。
使用してみて
出来上がった。
サイズは、幅32cm、奥行き19.5㎝、高さ 手前3.7cm 奥4.2cm。
重さは、524g。
使用感は、問題なく使用できる。膝置きには向かないが、机の上において使うと丁度良いサイズとなった。
そして、持ち歩くのに便利なサイズ・重量となった。
おまけ・レバーアケコンの改造
友達用のレバーアケコンをGameSir C2をベースにボタン配置を変更、コントロールチップをRaspberry Pi Pico (GP2040)に変更した。
残念ながら、GP2040は、PSにちゃんと対応していないようで使えなったため、最初に改造したファイティングコマンダーの基板を使用することになった。。。
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